スタンダード・ショート・ロングドロップ

観劇記録

2026/1/16 19:00-20:55(アフト含め21:30頃終演)
すみだパークシアター倉
S席8,500円(前方2列)、A席7,000円、U24 4,500円 高校生以下1,000円
チケット特典→キャストビジュアルまたはキービジュアルポストカード
物販:ブロマイド(ソロ×2、ツーショ)1,000円、アフターパンフレット2,500円
アフタートーク:タカイアキフミ(司会)、松田洋治、松田凌
開演前撮影可能、舞台セットの模型展示あり

キャスト:アリスター(松田洋治)、ラドリー(松田凌)

あらすじに心がひかれたのと、松田凌さんのお芝居が好きなので観劇した。

1885年、イギリス北部の街ヨーク。馬泥棒の罪で投獄された青年ラドリーと自分の罪を語らない寡黙な初老の男アリスター。死刑を待つ二人の獄中での会話劇。

会話を重ねるにつれ少しづつお互いに心を開いていく様子が丁寧に描かれているが、ある程度相手を信頼したあとに看守から提示される無罪放免の条件に打ちひしがれるラドリーと、それを(いろいろな思いはあるだろうものの)受け入れているアリスターの対比が美しかった。

公式サイトに記載のある『「罪」「赦し」「人間の尊厳」を問いかける』や『命を懸けた対話』から「どのように死ぬのか・罰を受け入れるのか」という期待したストーリーとはかなり異なるものはあったが、生きた証をどのように残すのか、どのように生きていくのかを考えさせられるものが足りだった。

好きだった演出は開演5分前のアナウンスの向こうに鳴っていた鐘の音。本編中でも鳴っていたが、ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%AD%BB%E5%88%91)によると、かつては死刑執行中に鐘の音が鳴らされるものだったらしい。今思い出すとぞっとする演出だ。

また、物語の最後に天窓が内側に開く演出も好きだった。窓が開く=解放のように見えるが、いままでさんざん効率的な絞首のやり方、人をどれだけ落下させればよいか、を聞いていると、あれが絞首台の羽蓋にしか見えない。希望を届けていた天窓が、すべてを終わらせる絞首台になったのもむっちゃよかった。

 最後に落ちてきた手紙もすごくよくて。アリスターの人生はここで終わったが、かれのしたこと、生きた証は文字になってだれかに語り継がれていく、というようなそんな雰囲気を感じた。

残念だった点は劇場である。すみだパークシアター倉はあまり防音性がよくない。アンダースコアもなく、静けさが染みる会話劇だったのだが、車のエンジンの音や救急車のサイレンなどが聞こえることが何回かあり、集中力が削がれる場面があったのが残念だった。